「青年の祝祭」主役はレオ14世 ヘリで登場、ピザに笑顔 SNS時代の若者と向き合う教皇

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「青年の祝祭」にローマ教皇が参加

(CNN) イタリアのローマで開かれていたキリスト教カトリック教会の行事「青年の祝祭」が3日、閉幕した。ロックの祭典ウッドストックのカトリック版ともいえるこの行事の主役は、新ローマ教皇レオ14世だった。

1週間にわたった信仰と音楽と宗教の祝典は、カトリック教会の祝祭行事「聖年」の一環として開かれた。世界中から詰めかけた数十万人の若者は、歌を歌い、旗を振り、ローマ郊外の巨大な倉庫で野営した。

2日夕、ヘリコプターで会場に降り立ったレオ14世は、熱狂する信者らに手を振って祝福で応えた。群衆から投げ込まれたテニスボールをキャッチして、趣味のテニスで鍛えた腕を披露する場面もあった。

ローマ市内の広場で行われた祈りの集会の後、参加者は星空の下で野営し、3日の日曜は早起きしてレオ14世のミサに参列した。

ローマ教皇就任からまだ100日足らずのレオ14世にとって今回のイベントは、若い世代の信者とつながることができるかどうかが試される場だった。バチカンによると、参加した若者は3日のミサだけでも推計100万人を超え、レオ14世のローマ教皇就任以来、最大のイベントとなった。

前任のフランシスコ教皇は、あらかじめ用意された演説を脇に置いて聴衆と向き合い、信仰心の喪失や人工妊娠中絶、性的虐待などの厳しい質問も受け止めるスタイルで多くの若者に支持された。

米国出身のレオ14世のスタイルは異なる。型破りだったフランシスコ前教皇と違い、レオ14世の演説は原稿に忠実で、バチカンを頼ることも多い。

それでもレオ14世は静かなカリスマ性と誠実さを通じ、大胆な行動や辛辣(しんらつ)な言葉ではなく、穏やかなリーダーシップで若者と交流した。ローマ教皇としてはまだ比較的若い69歳。2日には大きな木製の十字架をかついで祭壇へと続く階段を上った。

今回のイベントではスペイン語と英語とイタリア語を使い分け、7月29日の晩には歓迎ミサの後にサプライズ登場して参加者を熱狂させ、「あなたは世界の光です」と英語で語りかけて大きな歓声を巻き起こした。

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