レース中の落車で19歳の自転車選手死亡 イタリア
(CNN) イタリアの自転車選手、サムエレ・プリヴィテーラさんが自転車ロードレース「ジロ・デッラ・ヴァッレ・ダオスタ」での落車により死亡した。所属チームが明らかにした。19歳だった。
プリヴィテーラさんはイタリア北西部のポンテイで開催された23歳以下のレースの第1ステージに出場していた。
所属チームのオーナー兼ゼネラル・マネジャー、アクセル・メルクス氏は、チームのインスタグラムに声明を出し、プリヴィテーラさんについて、かけがえのない存在だったと追悼。どこにいても周囲を明るく照らしていたとし、「彼(プリヴィテーラさん)を失って、言葉にできないほど打ちのめされている」と述べた。
CNNの系列局SkyTG24によると、プリヴィテーラさんは下り坂で落車。ヘルメットが脱げた状態で頭部を強打したという。
レース主催者は声明の中で、プリヴィテーラさんは速やかに医療班の手を借りてアオスタの病院に搬送されたと述べた。
「事故の状況はまだ不明であり、公安当局が調査中だ」と主催者は述べた。
CNNスポーツはアオスタ警察にコメントを求めている。
主催者の声明によると、プリヴィテーラさんの死去を受け17日のステージはキャンセルされた。18日の再開前に、故人を追悼する黙祷(もくとう)が行われる予定だという。
ソーシャルメディア上ではツール・ド・フランスで3度の優勝を果たしたタデイ・ポガチャルさんや、オリンピック(五輪)で8個のメダルを獲得したブラッドリー・ウィギンスさんらが、プリヴィテーラさんに追悼の意を表した。
23歳以下の選手が五つのステージで争う「ジロ・デッラ・ヴァッレ・ダオスタ」は16日に開幕し、20日まで開催される予定。