鉱山で崩落事故、行方不明の作業員5人全員の遺体を発見 チリ

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エルテニエンテ鉱山で行方不明だった作業員5人全員の死亡が確認された/Raul Bravo/AFP/Getty Images

エルテニエンテ鉱山で行方不明だった作業員5人全員の死亡が確認された/Raul Bravo/AFP/Getty Images

(CNN) チリ中部オイギンス州にある世界最大規模の銅鉱山「エルテニエンテ鉱山」の一部が崩落した事故で、行方不明となっていた作業員5人全員の遺体が見つかった。当局が3日に発表した。救助隊は捜索活動を終えた。

エルテニエンテ鉱山では7月31日、マグニチュード(M)4.3の地震の後で部分的な崩落が発生し、作業員1人が死亡したほか、5人が大量のがれきの下に閉じ込められた。チリ国営の鉱山会社「チリ銅公団(コデルコ)」によれば、さらに9人が負傷していた。

コデルコは「最初の48時間が生存者救出の鍵となる」と述べ、作業員が閉じ込められているとみられる地点に到達するには、坑道内のがれきを20メートル除去する必要があると説明していた。

エルテニエンテ鉱山はコデルコが運営する世界最大規模の銅鉱床であり、今回の崩落を受けて操業は停止している。

コデルコのマキシモ・パチェコ会長は3日、鉱山の労働環境に関する質問に対し、従業員からの苦情は受けていないと述べた。また、「コデルコの心は傷ついた。この喪失の痛みに打ちひしがれている」と語った。

同日の会見では、チリのガブリエル・ボリッチ大統領が国家としての哀悼の意を示し、3日から3日間の服喪を宣言した。ボリッチ大統領の車列がランカグア市のコデルコの建物を後にする際には、作業員や遺族が抗議の声を上げる場面もあった。

チリの検察当局は事故の捜査を開始しており、コデルコも崩落原因の調査を進めている。

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