ここ数年にわたり、レッドカーペットを席巻してきたスタイリングのトレンドは、近年記憶に残るどのスタイリングよりも鮮烈だ。それは、着用した人の裸をイメージさせる「ネイキッド(裸の)ドレス」。セレブが注目を集める確実な手段としてネイキッドドレスは瞬く間にその地位を確立し、ショービジネス界の多くの関係者から全面的な支持を得てきた。
ダイアナ元妃は1990年代で最も影響力のあるスタイルアイコンだった。そして、メットガラは今日と同様、当時もファッション界最大級の祭典だった。ダイアナ元妃がこのイベントに参加したのがたった一度だけというのは驚きだが、一度だけ参加した96年に注目の的となったことに驚きはない。