「青年の祝祭」主役はレオ14世 ヘリで登場、ピザに笑顔 SNS時代の若者と向き合う教皇

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ローマ教皇レオ14世のミサの様子を撮影する信者ら/Maria Grazia Picciarella/Middle East Images/AFP/Getty

ローマ教皇レオ14世のミサの様子を撮影する信者ら/Maria Grazia Picciarella/Middle East Images/AFP/Getty

若者のカトリック信者は減少傾向にあるものの、最近はZ世代の間で関心が高まっていることを示す調査もある。サンピエトロ大聖堂に姿を現したレオ14世はiPhoneの海と向き合い、「デジタル伝道師」と呼ばれるSNSインフルエンサーと会って新しい観衆とつながろうと努めた。

観衆の一人、ホセ・デ・ウルキディさんはCNNの取材に対し、かつて宣教師たちが新しい言葉と習慣を身に着けたように、「現代のカトリックインフルエンサーは永遠の真実を視覚化してデジタルネイティブに届く言葉に翻訳し、Z世代の文化に沿ってこの世代とつながっている」と指摘した。

米国から来たミレーナ・ソラノさん(17)は「世界中から来た自分と同じ年代の人たちとつながる経験は最高」と語る。「信仰を持つことを変だと思う人もいるので、そんな風に思わない人たちと出会って、自分は一人じゃないと思えて本当に良かった」

レオ14世はローマ教皇として初めてApple Watchを着け、電子メールも自分で書く。前任者に比べてオンラインニュースやSNSの世界にも(危険性も含めて)精通している。

2日には「今はアルゴリズムが私たちに、何を見るべきか、何を考えるべきか、誰と友達になるべきかを教える。そして私たちの関係は混乱し、時として不安に駆られる」と若者に語りかけた。

レオ14世の出身地の米シカゴから来たビクトリア・アギレさん(17)は、米国の移民が大量に国外退去させられている現状に触れ、「教皇には私の家族と私たちの国の移民や難民のために、平和と安全を祈ってほしい」と訴えた。

サンピエトロ広場でシカゴ名物のピザを手渡されたレオ14世がうれしそうな様子を見せる場面もあった。このピザの店はかつての行きつけだったが、ローマ教皇になった今、もうお忍びで行くことはできなくなった。

3日の礼拝の最後にレオ14世は「私たちはガザの若者と共にいます。私たちはウクライナの若者と共にいます」と語り、帰途に就こうとする若者に「私の弟妹の皆さん、あなた方は世界が変わり得る証しです」と言葉をかけた。

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