メキシコ検察官、通りかかった車から銃撃され死亡 瞬間の映像がネットで拡散
(CNN) メキシコ北東部のタマウリパス州で、連邦検察の検察官が通りすがりの車から銃撃されて死亡する事件が発生した。この瞬間をとらえた映像がネットに出回って国民に衝撃を与えている。
事件は米国との国境に面したタマウリパス州レイノサで4日に発生。ネットで拡散した映像には道路に座り込む検察官の姿が映っている。この直前、検察官の乗った車が発火していた。その横を白い車が通り過ぎ、数発の銃声が鳴り響く。検察官は地面に倒れて動かなくなった。検察官の車の出火原因は分かっていない。
メキシコ検察庁によると、殺害されたのはエルネスト・クイトラウアク・バスケス・レイナ検事。タマウリパス州で勤務していた。
事件については現在も捜査が続けられているが、これまでに入った情報から判断すると、当局が最近、捜査の対象としていた犯罪組織が関与した可能性がある。
治安当局が捜査の一環として先月行った捜索では、盗まれた燃料180万リットルあまりを押収していた。
メキシコのクラウディア・シャインバウム大統領は5日、犯人の摘発に向けて治安担当閣僚が州および連邦検察と連絡を取っていると述べた。
レイノサの人口はタマウリパス州で最も多い約70万人。リオグランデ川をはさんで米テキサス州ヒダルゴに面している。