米特使がロシア訪問へ、プーチン氏と会談の可能性も トランプ氏はウクライナ大統領と電話会談

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トランプ米政権のウィトコフ特使=7月/ Jacquelyn Martin/AP/File

トランプ米政権のウィトコフ特使=7月/ Jacquelyn Martin/AP/File

(CNN) トランプ米政権で対ロシア協議の窓口も務めるウィトコフ中東担当特使が6日、ロシア首都モスクワを訪問する。情報筋によれば、ロシア側がウィトコフ氏との会談を要請した。ウクライナ情勢をめぐっては、トランプ大統領はロシアが和平交渉で停戦に応じない場合、ロシアの取引国に制裁として関税を課すと警告している。

ウィトコフ氏はロシア高官と協議を行う予定で、ロシアのプーチン大統領との会談の可能性もあるという。

プーチン氏がウィトコフ氏、さらにはトランプ氏に対し、戦争終結への関心を持っていると納得させられるかどうかは不透明だ。トランプ氏は、プーチン氏の戦闘終結への意欲を疑問視しているほか、今では公然と不信感を示しており、プーチン氏に振り回されることを警戒しているとみられる。

プーチン氏は依然として最大限の野心を掲げており、その中にはドネツクやルハンスク、ザポリージャ、ヘルソンといった各州の掌握と、ウクライナ軍の規模の制限などが含まれる。

トランプ氏は5日、ホワイトハウスで、6日にロシアと会談し、その結果を見て制裁を決めるとの考えを明らかにした。

ウィトコフ氏は4月にもロシアを訪問してプーチン氏と会談したが、現在は当時とは状況が一変している。トランプ氏はここ数カ月、プーチン氏に対する不満を募らせている。ロシアは米国主導の停戦交渉に応じず、ウクライナ首都キーウを含むウクライナ各地に対してミサイルや無人機を使った攻撃を激化させている。

ロシア軍の攻撃によって破壊された住宅=7月、ウクライナ・クラマトルスク/Yevhen Titov/Reuters/File
ロシア軍の攻撃によって破壊された住宅=7月、ウクライナ・クラマトルスク/Yevhen Titov/Reuters/File

トランプ氏は5日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で協議し、対ロ追加制裁の可能性について協議した。情報筋が明らかにした。SNSに投稿された会談内容によれば、ゼレンスキー氏は、制裁について、ロシア経済に「大きな変化をもたらす可能性がある」と述べた。

ゼレンスキー氏は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国が負担する米国製兵器の追加供与についても話し合ったと明かした。

トランプ氏はロシアの空爆を「忌まわしい」と述べ、プーチン氏が電話会談で「たわごと」を並べていると批判した。

トランプ氏は、停戦に応じるか、あるいは、ロシア経済やロシア産エネルギー購入国への制裁を受けるかの期限を8日に設定した。当初の50日間の猶予を短縮した形だが、ロシアはこれまでの制裁を回避する方法を見つけており、新たな制裁が効果的かどうかについては懐疑的な見方も示した。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「トランプ大統領」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]