トランプ氏、イスラエル首相にガザ停戦を要求 イランめぐり牽制も

1日、ガザ市内へのイスラエル軍の空爆によって煙が噴き上がる様子/Jehad Alshrafi/AP

1日、ガザ市内へのイスラエル軍の空爆によって煙が噴き上がる様子/Jehad Alshrafi/AP

エルサレム(CNN) トランプ米大統領がイスラエルのネタニヤフ首相に対し、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘の停止と、イランへの攻撃を口にしないよう求めていたことが情報筋の話でわかった。

両首脳は9日に電話で協議し、トランプ氏は話し合いについて「極めてスムーズにいった」と評価していた。

電話協議はトランプ政権がイランと核協議を進め、またガザでの戦闘停止をめぐりイスラム組織ハマスと直接話し合っている中でのものだ。

イスラエル首相府によると、ネタニヤフ氏は10日夜、停戦に向けた交渉で「一定の進展」があったとして閣僚らを招集した。交渉の最新情報を提供し、次のステップを協議することが目的だったという。

これより前に同国のサール外相は、人質の解放が含まれる停戦協議で進展があったことを記者会見で明らかにしていた。

ハマスは5日、米国のウィトコフ中東担当特使が提示した停戦案を受け入れる余地があることを示しつつも、イスラエルが攻撃しないという強力な保証が必要との見方を示した。ハマスは恒久的な停戦とイスラエル軍のガザからの撤収を求めている。

開始から1年8カ月が過ぎるガザでの戦闘をめぐっては、トランプ氏とネタニヤフ氏の溝はますます深まっているようだ。ネタニヤフ氏はハマスの武装解除と排除を達成するまでは戦争は終わらないことを明確にしている一方で、トランプ氏は停戦を求めている。

また、両氏のイランに対する姿勢の違いも鮮明だ。トランプ氏は電話協議でネタニヤフ氏に対し、イスラエルが進めているとされるイランの核施設への攻撃計画に関する情報リークや報道を止めるよう求めたという。

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