トランプ大統領批判投稿のベテラン記者、ABCニュースが契約打ち切り
(CNN) 米ABCニュースは10日、ベテラン記者のテリー・モラン氏がX(旧ツイッター)に書き込んだドナルド・トランプ大統領批判の投稿を理由として、同氏との契約を打ち切ると発表した。
モラン氏との契約は間もなく期限切れを迎えるとABCは説明。同氏の投稿が明らかにABCニュースのポリシー違反に当たるとの判断に基づき、契約を更新しないことを決めたとしている。
モラン氏のような大物記者は一般的に、テレビ局などと数年契約を結んでいる。関係者によれば、モラン氏との契約期限が13日に迫っていたことから、ABCニュースが対応を講じやすい状況だった。
モラン氏は8日未明のXへの投稿で、ドナルド・トランプ大統領とスティーブン・ミラー大統領次席補佐官の「世界級の憎悪」に言及。トランプ氏にとって憎悪は「目標を達成する唯一の手段であり、その目標は自らの栄光をたたえること。それが彼の精神的な糧だ」と書き込んだ。
一方、ミラー氏については「憎悪を心の糧としている」と述べ、「彼は自分の憎悪を食べている」とした。
この投稿はすぐに削除されたものの、トランプ政権はABCに対して公然とミラー氏の停職や解雇を要求。わずか数時間後、ABCはモラン氏の停職処分を発表した。