トランプ関税でアフリカ諸国は中国の手中に

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アフリカ南部レソトのジーンズ工場で製品の出荷の準備をする作業員/Fredrik Lerneryd/Bloomberg/Getty Images

アフリカ南部レソトのジーンズ工場で製品の出荷の準備をする作業員/Fredrik Lerneryd/Bloomberg/Getty Images

(CNN) アフリカが、トランプ米大統領による関税導入という新たな現実に適応しつつある。各国が直面する輸出関税は最も高率の部類に入る。

しかし危機となり得るこの状況は、米国のライバル国、中国にとっては好機に他ならない。中国は長年アフリカ諸国に接近し、今や彼らに救いの手を差し伸べている状況だ。

「我々(アフリカ)は、まさに中国の手中に落ちようとしている」と、ナイジェリアの経済学者ビスマルク・ルウェイン氏はCNNに語った。

「これは残念な結果だ」。アフリカが今後一段と中国に傾く見通しについて、ルウェイン氏はそう述べた。中国は近年アフリカ大陸最大の二国間貿易相手国として台頭している。

リビア、南アフリカ、アルジェリア、チュニジアの4カ国は、トランプ政権によって課された最も高い関税に直面する。輸出品に課せられる税率は25%から30%だ。

ホワイトハウスが7月31日に発表した修正関税パッケージによると、アフリカ大陸の他の18カ国には15%の関税が課せられる。

アフリカ大陸の主要国の一つである南アフリカは、米国向け輸出品に30%の関税を課すことに異議を唱え、トランプ氏の決定は「入手可能な貿易データを正確に反映していない」と述べた。

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