グレタ・トゥンベリさん、フランス行きの飛行機でイスラエルを出国
(CNN) スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんが10日、フランス行きの飛行機でイスラエルを出国した。トゥンベリさんは、パレスチナ自治区ガザ地区に支援物資を届けようとしていた船舶「マドリーン号」に乗船していた他の活動家らとともにイスラエル軍に拘束されていた。
イスラエル外務省はX(旧ツイッター)に「グレタ・トゥンベリさんは、フランス経由スウェーデン行きの飛行機でイスラエルを出国した」と投稿。搭乗したトゥンベリさんの写真2枚も掲載した。
フランス外務省が10日に発表したところによると、9日に拘束されたトゥンベリさんら乗船者のうち少なくとも5人は、自主的な出国に同意しておらず、国外追放される見通し。ひとりは自主的な退去に同意したという。
イスラエル外務省はこれに先立ち、国外追放書類への署名とイスラエルからの出国を拒否する者は司法当局に引き渡し、国外追放の承認を得ると発表していた。
9日にイスラエルに拘束された活動家らは、同日夜、イスラエルのアシュドッド港に移送されていた。
マドリーン号は、イスラエルによるガザ封鎖に反対し、船舶による封鎖解除を試みてきた「自由船隊連合(FFC)」に所属する。
国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルは活動家らの拘束を非難。声明で「深夜かつ国際水域でマドリーン号を阻止・封鎖した作戦は国際法に違反し、乗船者の安全を危険にさらす」と述べた。
イスラエルはCNNへの声明で、「国際法に従い、ガザ地区へのすべての船舶の入港を阻止している」と反論している。