インスタグラム「中毒」になった10代女性、摂食障害の体験語る

SNSで摂食障害に、当事者に話を聞く

(CNN) アシュリー・トーマスさんが拒食症になったのは、14歳の時だった。

体重は約38キロに減り、病院に入院し、心臓が2回止まった。医師は助からないだろうと診断した。

今、20歳になったトーマスさんは、その予想に反して回復し、オーストラリアのニューサウスウェールズ州でかつての自分と同じような少女たちを支援する活動を行っている。最初に訴えたのはインスタグラムの危険性だった。自身が死の瀬戸際まで追い詰められたのは、インスタグラムが始まりだったという。

トーマスさんはインスタグラムで「クリーンイーティング」のインフルエンサーをフォローした。アスリートだったトーマスさんは健康的な体をつくりたいと考えていた。タイムラインは毎日、トーマスさんが理想的とみなす体形の写真で埋め尽くされ、「いいね」やコメントに誘われて、自分も写真で見た体形をまねしようとした。

「私もあの人たちのように、いいねをもらって愛されたかった」とトーマスさんは振り返る。

だが、そんな思いとは逆に、トーマスさんは自分を嫌悪するようになった。

トーマスさんが投稿した写真に対し、お腹が出ているというコメントが1件書き込まれた。いつしかトーマスさんは食べることをやめた。両親は何とかして食べさせようと、強制的に食べさせる措置に出て児童福祉局が呼ばれたこともあった。

「私がどうしても食べることを拒んだので、座った私の口を父がこじあけ、母が注射器で食べ物を私の口に入れた」とトーマスさんは振り返る。

10代の少女に対するインスタグラムの「有害性」は、同アプリを提供するフェイスブックの内部告発者フランシス・ハウゲンさん(37)が5日に行った米上院小委員会の証言で脚光を浴びた。

ハウゲンさんが米証券取引委員会に提出した情報によると、フェイスブックの内部調査では、10代少女のうち13.5%がインスタグラムによって「自殺や自傷」の思考が悪化したと答え、17%は拒食症のような「摂食障害」が悪化したと回答していた。

トーマスさんは、家族が撮影した動画の中で、両親から食べるよう命じられて泣き叫び、「できない」と叫んでいた。

別の動画では「ほら、口をあけろ、これを入れてのみ込め」と言われていた。

「病院に入院した時は、医師から『なぜここにいるのか分からない。死んでいてもおかしくない』と言われた」「実際に病院で、私の心臓は2回止まった」とトーマスさんは言い、自身がインスタグラム「中毒」だったことを認めている。

摂食障害を克服した米ニューヨーク在住の大学生アナスタシア・ブラソバさん(18)も、同じような経験をしたと語り、「私は間違いなくインスタグラム中毒だった」と証言した。

ブラソバさんは鍛え上げられた肉体や完璧な腹筋の女性の画像に魅了された。引き締まった身体を見れば見るほど、自分自身に対する嫌悪感は強まっていったという。

「私は毎日運動しなければならない、こういう運動をしなければならない、こんな食事をして、こういう食品は避けなければならないといった類のあらゆるメッセージを浴びせられていた」(ブラソバさん)

自分の年頃の若い女性は「不健康な強迫観念」に取りつかれているとブラソバさんは言う。

インスタグラムは極端なダイエットや摂食障害を助長するアカウントの取り締まりを怠っただけでなく、そうしたアカウントを積極的に宣伝することによって、若い女性の生命を危険にさらしたとブラソバさんは訴えている。

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