昼間の空を突き抜けた火球 衝撃波も発生、隕石が住宅直撃の情報も 米南東部
ドライブレコーダーが捉えた、昼間の火球
(CNN) 米南東部の各地で26日、極めてまれな昼間の火球が目撃された。落下に伴う衝撃波も観測されている。
米流星学会(AMS)には現地時間の同日午後、火球の目撃情報が多数寄せられた。同学会によれば、今週は「うしかい座流星群」が見頃を迎えている。
同学会のマイク・ハンキー氏は「『昼間の火球』が衝撃波を発生させたらしい。一般的には(隕石<いんせき>が)落下して火球になるが、そうでない場合もある」と解説する。
日中に火球が目撃されるのは珍しい。夜間の火球は見えやすい一方で、昼間は相当明るくなければ目には見えない。しかも、火球に伴って地上で衝撃波が聞こえるのは「極めてまれ」だという。
この火球が地上に落下したかどうかはまだ確認されていない。ただ、隕石の断片がジョージア州ヘンリー郡の住宅に落下したという情報もある。
サウスカロライナ州の米国立気象局(NWS)チャールストン支部のX(旧ツイッター)によると、現地時間の26日午前11時51分から同56分の間に、ノースカロライナ州とバージニア州の境界上空の雲のない空で、雷観測衛星が筋状の光をとらえた。
ジョージア州フォーサイスで同日午後0時半ごろ撮影されたドライブレコーダーの映像には、火球が地面に落下する様子が映っていた。同州ニュートン郡の保安官事務所には、隕石だったようだとNWSから連絡があり、さらなる落下の可能性があると告げられたという。
同州ヘンリー郡の住民からは、火球が目撃されたのとほぼ同時刻に「岩石」が天井を突き抜けて落下してきたという報告が寄せられた。岩石は屋根と天井を突き破り、家の中の床に亀裂ができたという。