消火活動中の銃撃で消防士2人死亡、容疑者を遺体で発見 米アイダホ州
(CNN) 米アイダホ州の山林火災で消火活動にあたっていた消防士が銃撃された事件で、当局は29日夜、容疑者とみられる男の遺体が銃器の近くで見つかったと明らかにした。単独による犯行とみられ、地元社会に継続的な脅威はないとしている。
今回の事件では、数百人の警官らが動員され、大規模な緊急対応措置が取られた。
同州クートニー郡のロバート・ノリス保安官によれば、当局は容疑者が「待ち伏せ」の一環として故意に火をつけたとみている。
ノリス保安官は死亡した消防士2人の身元について「今のところ」明らかにしないと述べた。カーダレーン消防署の3人目の消防士も負傷したが容体は安定しているという。
事件の経過は次の通り。
午後1時21分:クートニー郡保安官事務所にキャンフィールド山の東側で火災があったと通報があり、消防隊が現場へ向かった。
午後2時:現場の消防士が銃撃を受けたと報告した。
その後の1時間30分:火災が燃え続けるなか、法執行機関が消防士の支援にあたった。ワシントン州スポケーンの保安官事務所や警察、カーダレーン警察、連邦捜査局(FBI)など複数の法執行機関から約300人の人員が現場に派遣された。ホワイトハウスやアイダホ州のブラッド・リトル知事らも支援を申し出たという。
午後6時30分:ノリス保安官によれば、指揮所での情報共有では、銃撃犯が依然として活動している状況であり、各機関には容疑者はできるだけ早く無力化される必要があると伝えられた。
午後7時40分:当局は、午後3時16分から同じ場所で信号を発している携帯電話を追跡し、容疑者が死亡していることを突き止めた。現場に到着した捜査官は、男の遺体を発見したほか、近くには銃器があった。火災が迫るなか、当局が遺体を移動した。ノリス保安官によれば、初期の調査では、この男による単独犯だということが示唆されている。