ウイングスーツ競技のチャンピオン、リアム・バーンさんが死去 24歳
(CNN) スイス・アルプスで21日、ベースジャンプを行っていた英国人男性が死亡した。地元警察が明らかにした。
死亡したのはリアム・バーンさん(24)。バーンさんは2022年にウイングスーツの競技で英国の王者となり、上級部門で最高速度を記録していた。
両親が氏名を公表し、英BBCに寄せた声明で、バーンさんの「大胆な精神と優しい心」をたたえた。
ウイングスーツは、パラシュートを開く前に滑空時間を最大化するため特別に設計されたスーツを着用するスカイダイビングの一種。
バーンさんは最近、BBCのドキュメンタリー「The Boy Who Can Fly」で取り上げられ、鳥のように飛ぶ夢とそのための入念な準備の様子が紹介された。
スイスの地元警察によると、バーンさんは21日、他の2人とともに、標高約2400メートルのギチェン山から飛び立ったが、何らかの理由で予定の進路を外れた。
バーンさんは標高約2100メートルで岩場に衝突し、致命傷を負ったという。
スコットランド北東部に位置する小さな町ストーンヘブンで育ったバーンさんは、幼い頃から冒険とエクストリームスポーツにひかれていた。
リンクトンのプロフィルによると、12歳までにキリマンジャロ山に登頂し、14歳までに自前のハスキー犬チームとともにノルウェーやスウェーデン、フィンランドを500キロ走破。19歳までにスカイダイビングのインストラクターの資格を取得した。