米上院、大型減税法案の採決へ前進 「大きくて美しい法案」の成立へ向け大きな一歩
(CNN) 米上院本会議は28日、トランプ米大統領が進める大型減税法案をめぐり、法案の採決を進めることを賛成多数で可決した。トランプ氏の掲げる「大きくて美しい法案」の成立へ向けて大きな一歩となったが、障害は残されており、法案の運命は依然として不透明だ。
上院指導部が何時間にもわたり協議を行った後、最初の手続きをめぐる採決は、賛成51票、反対49票で可決された。共和党指導部はなお修正を求める複数の反対派議員を説得する必要がある。トランプ氏の進める法案は、連邦税を大幅に引き下げ、国防総省と国境警備機関への予算を増やす一方、メディケイド(低所得者向け公的医療保険)などセーフティーネットに関連したプログラムを縮小する内容だ。
スケジュールは非常に厳しい。トランプ氏は7月4日に法案に署名することを求めているが、上院を通過しても最終的な承認を受けるために下院に送り返す必要がある。
共和党のティリス上院議員とポール上院議員が審議入りの動議に反対した。ジョンソン議員は当初難色を示していたが、指導部との協議後に賛成へ転じた。
バンス副大統領は28日、共和党上院トップのスーン院内総務を支援するため議会に赴き、造反を示唆する保守強硬派議員らとの交渉に当たった。上院議長を務めるバンス氏は、票が同数となった場合の決定票を投じる役割も担う。