ドイツ人旅行者がオーストラリアの原野で遭難、12日ぶり救助
(CNN) オーストラリアを旅行していたドイツ人の女性が人里から遠く離れた原野で行方不明になり、12日ぶりに無事発見された。女性は14日、西オーストラリア州警察を通じてコメントを発表し、「生きていられてこれ以上うれしいことはない」と喜びを語った。
行方不明になっていたのはカロリーナ・ウィルガさん(26)。車が衝突して頭を強く打ち、「混乱した状態で」車から離れた後に遭難。行方不明になってから2週間近くたった今月11日に、無事発見された。
AP通信によると、警察のヘリコプターは10日、同州ビーコンの町から36キロ離れたカロウンヒル自然保護区でウィルガさんの車を発見した。
「私がなぜ車を離れたのか、不審に思う人もいるかもしれない。車には水も食料も衣類もあったのに」とウィルガさんは説明している。「車は制御できなくなって坂を落ち、衝突で私は頭を強く打った。この事故の結果、私は混乱した状態で車を離れ、遭難した」
コメントの中でウィルガさんは、捜索隊や医療スタッフ、ドイツ領事館に謝意を伝えている。
AP通信によれば、ウィルガさんは11日、森林の小道で一般の人に発見された。
ウィルガさんは衰弱していたものの大きなけがはなく、州都パースの病院に空路搬送されて手当てを受けた。
警察はウィルガさんについて「驚くような状況を切り抜けた」「あそこは植物も動物も非常に危険な環境にある。切り抜けるにはあまりに過酷な環境だ」と話している。
AP通信によると、ウィルガさんが遭難した保護区の面積は30万ヘクタール以上に及ぶ。