新作映画「スーパーマン」、公開初週の興収180億円で首位に
スーパーマン出演陣に聞く、「あなたのクリプトナイトは?」
(CNN) ジェームズ・ガン監督による新作映画「スーパーマン」が公開初週末に興行収入1億2200万ドル(約180億円)を記録し、首位に立った。
ワーナー・ブラザース・ピクチャーズの最新作は、週末の興行収入が当初予測の約9000万ドルを上回り、前週トップだった「ジュラシック・ワールド/復活の大地」を追い抜いた。
調査会社コムスコアのアナリスト、ポール・ダガラベディアン氏は、スーパーマンについて、皆の注目が集まっていた作品だと指摘し、「DCスタジオにとって、今後も贈り物となるはずだ」と述べた。
DCスタジオの作品はこれまで、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の作品より人気が劣ってきた。例えば2017年のDCスタジオの「ジャスティス・リーグ」の国内興行収入は2億2900万ドルだったのに対し、18年公開のマーベルの「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」は6億7880万ドルを稼いだ。近年は「スーパーヒーロー疲れ」がささやかれ、マーベル作品の勢いも落ちている。
ダガラベディアン氏は、スーパーマンの活躍でその議論は終わりだとし、「結局は作品単位で決まる」と述べた。
コムスコアによれば、ここ数カ月の大ヒット作のおかげで、夏季の興行収入は前年同期比16%増となり、年間全体ではまもなく50億ドル到達が視野に入る。夏季だけでも現在約23億5000万ドルを記録している。
オンライン映画チケット販売サイト「ファンダンゴ」の分析部門ディレクターのショーン・ロビンズ氏は、「40億ドルの夏」達成はまだ可能だとしつつも、6月公開の作品が不調だったことが足かせになる恐れを指摘する。ディズニーの「星つなぎのエリオ」は好評ながら2000万ドルのスタートにとどまった。
ロビンズ氏は「現在の興行収入は『豊作』と『不作』の週末が極端に分かれる傾向にあり、1本の映画が予想を超える大ヒットを記録する」と語る。「この夏は多くの作品に『富』が分散している」
「スーパーマン」は3日間のオープニングで興行収入1億ドルを超えた今年3本目の作品だ。4月公開の「マインクラフト/ザ・ムービー」、5月の公開の「リロ&スティッチ」も1億ドルを超えていた。