トランプ氏、インドの関税を「大幅」に引き上げと警告 ロシア産原油の購入を批判

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トランプ大統領がインドに対する関税を「大幅」に引き上げる考えを示唆した/Dhiraj Singh/Bloomberg/Getty Images

トランプ大統領がインドに対する関税を「大幅」に引き上げる考えを示唆した/Dhiraj Singh/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米国のトランプ大統領は4日、インドがロシア産原油を買い続けているとして、インドからの輸入品に対する関税を「大幅」に引き上げると表明した。

「インドはロシア産原油を大量に購入しているだけでなく、その多くを公開市場で高値で売却して巨利を得ている。だから私はインドが米国に支払う関税を大幅に引き上げる」と、トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。

インド側は反発し、ロシアからの原油輸入を理由に米国や欧州連合(EU)から不当な標的にされていると主張した。

関税は輸入業者が直接負担する税金だが、価格上昇を通じて需要が減り、輸出国が影響を受ける可能性もある。関税の低い国からの購入や国内生産の拡大へと移行するためだ。

トランプ氏は先に、インドからの製品に最低でも25%の関税を課すと警告しており、週内にも発効するとしている。現在の税率は最低の10%だが、ロシア産原油の購入を続けた場合、さらにどの程度引き上げるかは示さなかった。

インド外務省は、ロシアのウクライナ侵攻後に従来の供給が欧州へと回されたため、ロシアからの輸入を開始したと説明した。

インドはまた、米国とEUもロシアとの取引に関与していると指摘。インドを狙い撃ちにするのは不当かつ不合理であり、他の主要経済国と同様にインドは国益と経済安全保障を守るために必要な措置を取ると強調した。

トランプ氏の関税圧力は、ロシアのプーチン大統領に対し、ウクライナとの停戦を数日以内にまとめるよう期限を繰り上げて迫る中で浮上した。

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