FBI副長官、辞任の考えを周辺に示唆と情報筋 エプスタイン事件の情報公開が影響か
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)のダン・ボンジーノ副長官は、FBIと司法省が深刻な対立に陥る中で辞任を検討していることを周辺に示唆している。事情に詳しい情報筋がCNNに明らかにした。
両者の対立は、性的人身売買の罪で起訴され、公判前に拘置所で死亡した米国の富豪ジェフリー・エプスタイン氏に関するメモが公開された影響によるもの。内紛が表面化した9日の会合にはボンジーノ氏の他、ボンディ司法長官、パテルFBI長官、ワイルズ大統領首席補佐官らが参加していたという。
情報筋によると、この中で追及を受けたのはボンジーノ氏とパテル氏だった。エプスタイン氏の件を巡ってはFBIがより多くの情報公開を求めたにもかかわらず最終的に司法省がこれを妨害したとの見方が浮上したが、そうした流れの背後に両氏がいたのかどうかが議論の争点になったと情報筋は述べている。
事情に詳しい情報筋によれば、ボンジーノ氏は上記の見方をメディアに流したことを否定した。
CNNはボンジーノ氏とFBIにコメントを求めた。情報筋らはボンジーノ氏がまだ進退を決断したわけではないと注意を促し、副長官の地位に残る可能性もあるとしている。ホワイトハウスでの同氏の対立はアクシオスが最初に報じた。
エプスタイン氏関連の文書に対するボンディ氏の扱いを巡っては、トランプ大統領に近いホワイトハウス内外の人物の多くが強い不満を表明している。多数の情報筋によればボンジーノ氏は11日に出勤しておらず、この件に絡んで既に辞任したとの臆測に火が付いた。情報筋の一人は、11日午後の時点でボンジーノ氏は副長官職を退いてはいないと述べた。
ブランチ司法副長官は11日、X(旧ツイッター)への投稿で司法省とFBI上層部との確執を否定した。