建設中のトンネルが一部崩落、31人が地下120メートルに一時閉じ込められる 米LA
(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルスで現地時間の9日夜、約120メートルの地下で建設中のトンネルの一部が崩落し、作業員の男性31人が一時的に閉じ込められた。消防などが懸命の救助活動を行った結果、全員が無事に脱出した。
トンネルは何の予兆もなく突然崩落。閉じ込められた31人は、唯一の出入り口から約8キロの地点で作業していた。
トンネルの幅は約5.5メートル、全長約11キロ。自治体の下水道プロジェクトの一環として建設が進められていた。
現場には都市捜索救助隊に加え、ロサンゼルス消防局から100人以上が出動。時間と戦いながら救助活動を続けた。
CNN提携局のKCBS/KCALは、救出された作業員数人が脱出する瞬間の映像を伝えている。消防局によると、救出された作業員に目立ったけがはなかった。
トンネルが崩落した原因については調査が進められており、調査と安全点検が終わるまでの間、プロジェクトは中止になった。
ロサンゼルス郡衛生局の記者会見によると、作業員がトンネル掘削機を操作していた際に「地盤が圧迫されて」、建設が完了していた部分が崩落した。
作業員はトンネルから脱出するために、まず崩落地点へ戻り、徒歩でその地点を通過する必要があった。そこから車両に到達して立坑のある場所へ移動し、地上に引き上げられた。
救出された作業員は涙を流して生還を喜びながらも、全員が震え上がっていたという。