トルコでのロシア・ウクライナ和平協議、トランプ氏は出席せず 米当局者
カタール・ドーハ(CNN) 米国のトランプ大統領が自らトルコを訪れ、ウクライナとロシアの和平協議を仲介することはなくなったことが分かった。
トランプ氏はこの数日、中東歴訪の日程を変更してロシアとウクライナの和平協議に参加するとの見方を再三にわたり示唆。14日には記者団に対し、ロシアのプーチン大統領が自分の出席を望んでいるなどと語っていた。
しかし、クレムリン(ロシア大統領府)が協議に参加する自国の代表のリストを公表すると、ホワイトハウスの当局者2人はCNNの取材に答え、トランプ氏が出席しないことを明らかにした。当該のリストの内容は、プーチン氏の欠席を初めて示唆するものだった。
ホワイトハウスの当局者らは、中東3カ国を歴訪するトランプ氏の渡航日程をこの時点で変更することには大変な困難が伴うと指摘。これだけ重要な協議の準備を短い時間で整えるのも、外交上非常に難しいとする考えを明らかにした。
トランプ氏は現状で15日にカタールのドーハ、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビを訪れる予定。翌16日、トルコで和平協議が行われる中、ワシントンへ戻るとみられる。