米紙ワシントン・ポストにサイバー攻撃、記者の電子メールに不正侵入
(CNN) 米紙ワシントン・ポストの複数の記者を狙って何者かが電子メールアカウントに不正侵入しようとしていたことが、CNNが入手した社内通知で明らかになった。
マット・マレー編集主幹から従業員に宛てた15日付の通知によると、特定の記者の電子メールに標的を絞ったと思われる不正侵入を同紙が発見したのは12日。これを受けて13日、全従業員のパスワードをリセットした。
「調査は継続しているが、限られた数の記者の電子メールアカウントが影響を受けたと思われ、本人に連絡を取っている」とマレー氏は説明。「それ以外のポスト紙のシステムに対する不正侵入や、顧客への影響はなかったと考えている」とした。
不正侵入の犯人は現時点で分かっておらず、同紙の広報もコメントを避けている。記者は日常的に、国家が関与するスパイや恐喝目的のサイバー犯罪集団の標的にされている。
今回の不正侵入については米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が最初に伝えた。
WSJでも、中国の関与が疑われるハッカー集団によるハッキングが2022年に発覚している。この時狙われたのは中国関連の問題を取材している記者だった。