陸軍創設250年を祝うパレード、トランプ大統領が軍を称賛
トランプ氏、陸軍を称賛
(CNN) 米国のトランプ大統領は14日、首都ワシントンで行われた陸軍創設250年を祝うパレードで、陸軍について、「最も偉大で、最も激しく、最も勇敢な戦闘部隊」と称賛した。
トランプ氏は「何度も何度も、米国の敵は、もしあなたが米国民を脅かすなら、我々の兵士が襲い掛かって来るということを学んだ。あなたの敗北は確実であり、あなたの終焉(しゅうえん)は最終的なものであり、あなたの没落はまったく完全なものとなるだろう」と述べた。
トランプ氏はナショナルモールに集まった陸軍兵士らに対し、「陸軍は我々を自由にし、強くしてくれる。そして、今夜、あなたたちは全ての米国民に誇りを感じさせてくれた」と語った。
軍事パレードが行われた14日はトランプ氏の誕生日でもあった。全米で、トランプ氏の権威主義的な政策を非難する「ノー・キングス(王はいらない)」運動も行われた。トランプ氏はパレード会場で盛大な歓迎を受け、即席の誕生日を祝う会が催された。21発の礼砲が鳴り響くなか、群衆が「誕生日おめでとう」と歌い始めた。
軍事パレードではさまざまな軍事装備がお披露目された。パレードには、戦車M1A1エイブラムスや歩兵戦闘車ブラッドレー、装甲車ストライカー、榴弾(りゅうだん)砲などが参加した。
約7000人の兵士が過去数十年で最大規模となる軍事パレードに参加。当局の推計によれば、費用は最大4500万ドル(約65億円)にのぼる見通し。パレードでは、独立戦争から始まって主要な紛争にいたる陸軍の250年にわたる歴史が紹介された。
陸軍の歴史の各時代は、由緒ある軍服と装備品で表現された。それぞれの時代で、パレードが始まると戦争の簡単な歴史と装備品の説明が行われた。
式典については2年前から準備が進められてきたが、トランプ政権によるパレードの計画は数カ月前に始まった。トランプ氏は政権1期目でも全軍を動員する大規模な軍事パレードの実施を希望していた。当時は、費用と権力の誇示に対する懸念から軍事パレードの計画は中止となっていた。