ロシア、ウクライナ首都などに大規模攻撃 16人死亡
建物にドローンが直撃 ウクライナ首都
(CNN) ロシア軍は16日から17日未明にかけて、ウクライナの首都キーウをドローン(無人機)やミサイルで攻撃し、少なくとも14人が死亡、100人超が負傷した。南部オデーサにも攻撃があり、2人が死亡した。
キーウへの攻撃としては2022年2月にロシア軍による全面侵攻が始まって以降、最大規模となった。
数十世帯が入居している集合住宅も攻撃を受け、がれきから5人の遺体が見つかった。内務省によると、救出活動が続けられており、まだ多くの人ががれきに埋まっているとみられるという。
キーウ市のクリチコ市長はSNSへの投稿で、集合住宅やインフラが激しく損壊したと述べ、死者は増えるとの見通しを示した。死者の1人に米国人が含まれることも明らかにした。
クリメンコ内相の声明によると、キーウ州の27カ所が攻撃を受けたという。
民間人が犠牲になり、集合住宅が直接攻撃を受けた証拠があるにもかかわらず、ロシア国防省は17日、「キーウ州とザポリージャ州にある軍産複合体の施設を標的にした」と発表した。
ウクライナ空軍によると、一晩でドローン440機とミサイル32発での攻撃があり、うち428のドローンとミサイルを迎撃したという。
ここ数週間、ロシア軍の空からの攻撃は激しさを増している。一晩で479のドローンとミサイルを発射した日もある。攻撃は大規模かつ頻繁になっているだけでなく、集中的に行われている。また、機関銃の射程外となる高高度を飛行するため対処がはるかに困難になっている。