ウクライナとロシアが捕虜交換を実施、戦争のほぼ全期間捕虜だった兵士も

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捕虜交換でウクライナに帰国したウクライナ軍兵士=9日/Valentyn Ogirenko/Reuters

捕虜交換でウクライナに帰国したウクライナ軍兵士=9日/Valentyn Ogirenko/Reuters

(CNN) ウクライナとロシアの間で9日、新たな捕虜交換が始まった。両国の当局者が明らかにした。帰還者の中には戦争のほぼ全ての期間を捕虜として過ごしたウクライナ兵も含まれる。

捕虜の交換については、先週トルコで行われた交渉の中で合意に達していた。25歳未満や重傷者が対象となっている。ウクライナのゼレンスキー大統領がSNSで明らかにした。

捕虜交換をめぐっては、ロシア政府が週末に、ウクライナ側が遅らせていると非難していた。ウクライナはそうした主張を否定した。

ゼレンスキー氏は「我が国民が故郷に帰った」と投稿した。「ウクライナ国民はロシアの監禁から家に戻りつつある。交換は今日始まり、今後数日にわたり継続される」

ウクライナの捕虜問題調整本部によれば、解放されたウクライナ人の中には、戦争が始まった最初の数週間でロシア軍の残忍な攻撃の対象となったマリウポリ市を防衛していた兵士も含まれている。

ウクライナの人権問題を担当する委員によれば、解放される人たちの大半は2022年から拘束されていた。

ロシア国防省も捕虜の交換が行われていることを確認した。国防省によれば、ロシアの兵士は現在、ベラルーシに滞在しており必要な医療などの支援を受けている。

和平交渉でロシア側の代表団を率いるウラジーミル・メジンスキー氏は先週、今回の捕虜交換は4年目に突入した戦争が始まって以降で最大規模になるとの見通しを示していた。ロシアは戦死したウクライナ兵士6000人以上の遺体のほか負傷した兵士も移送するとしていた。

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