ロシア、ウクライナにドローン315機攻撃 ゼレンスキー氏「首都に対する最大規模の攻撃」
キーウ(CNN) ロシアは10日にかけてウクライナに向け315機のドローン(無人機)を発射した。ウクライナのゼレンスキー大統領は、この攻撃について首都キーウに対する「最大規模」の攻撃だと述べた。南部オデーサの地元当局も、産科病棟が攻撃を受けたと報告している。
キーウの軍政責任者ティムール・トカチェンコ氏によると、ロシアの攻撃により同市の七つの地区が被害を受け、高層ビルや住宅、車両、倉庫が焼失した。
キーウのクリチコ市長によると、このドローン攻撃で4人が負傷した。
ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)に「今日はキーウに最大規模の攻撃があった」と記し、「ロシアのミサイルとシャヘドによる攻撃は、米国をはじめとする世界各国がロシアに和平を促す努力をかき消した」と非難した。
CNNのプロデューサーによると、空襲警報は何時間も鳴り響き、キーウ市民は夜通し定期的な爆発音を耳にした。市中心部では防空システムが休みなく稼働しているという。
オデーサ検察のテレグラム投稿によると、同州への空爆で少なくとも2人が死亡、9人が負傷した。これに先立ちロシア軍の攻撃で産科病棟も被害を受けたという。
ウクライナ空軍の発表によると、ロシアは夜間の攻撃で、KN23弾道ミサイル2発とイスカンデルK巡航ミサイル5発も発射した。
この夜間攻撃は、9日にロシアが行った過去最大規模のドローン攻撃に続くもの。9日にかけて行われた攻撃では479機のドローンが発射され、一日に使われた無人機の最大数を2週連続で上回っていた。