イスラエルとイランの応酬激化、衝突4日目に これまでに分かっていること
(CNN) イスラエルとイランの衝突は4日目に入り、両国は最新の攻撃による被害の把握を急いでいる。
イランのミサイルが夜間にイスラエルの製油所と送電網を攻撃した。一方、イスラエル軍(IDF)はイランのミサイル発射装置のおよそ3分の1を破壊したと発表した。
主な動きは次の通り。
イランがイスラエルに300発超のミサイル発射:イスラエル首相府によると、4日間で計370発の弾道ミサイルと数百機のドローン(無人機)が発射され、30カ所が被弾した。一方、イラン西部ケルマンシャー州では、イスラエルの攻撃によりミサイル施設と市内の病院が被害を受けた。
死傷者:イスラエル首相府によれば、13日に始まった戦闘で、イスラエルでは24人が死亡、592人が負傷した。イラン国営メディアによれば、イラン保健省は16日、同国で224人が死亡したと明らかにした。
非難の応酬:イスラエルのカッツ国防相はX(旧ツイッター)への投稿で、「イラン政府の傲慢(ごうまん)な独裁者は卑怯(ひきょう)な殺人者となった」とし、「テヘランの住民は代償を払うことになる。それも間もなくだ」と述べた。これに対し、イランのペゼシュキアン大統領は国民の結束を呼び掛け、自国の核計画を擁護しつつ「われわれは侵略者ではない」と訴えた。
避難勧告:双方は重要な軍事施設に近い地域住民に対し、安全確保のため退避を促している。イスラエル軍は、テヘランの軍事インフラを標的とする攻撃に先立ち、同地域の住民に避難を指示した。
イランは報復完了まで米国との交渉を拒否:情報筋がCNNに語ったところによると、イランはオマーンとカタールに対し、イランの都市がイスラエルの攻撃を受ける間は米国とは交渉せず、報復が完了するまで交渉に応じないと伝えた。
米国務省はイスラエルへの渡航警戒を最上級に引き上げ:イスラエルとイランの攻撃の応酬が続くなか、イスラエルにいる米政府職員と家族の任意の退避を認めたことを受け、米国務省は渡航警戒レベルを最高度の「レベル4」に引き上げた。