イスラエルによるイラン最高指導者の暗殺計画、トランプ氏が反対 米当局者

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米国のトランプ大統領=12日/Win McNamee/Getty Images

米国のトランプ大統領=12日/Win McNamee/Getty Images

(CNN) イスラエルとイランの軍事衝突が続くなか、米国のトランプ大統領が、イランの最高指導者ハメネイ師を暗殺しようとするイスラエルの計画に反対したことがわかった。情報筋2人が明らかにした。トランプ氏は今のところ、イスラエルとイランの対立に米国を介入させたくないとの考えを公の場でも非公開の場でも明確にしている。

米政府高官は週末、CNNに対し、イスラエルにはハメネイ師を殺害する機会があったと語った。高官によれば、米国はイスラエルに対して、トランプ氏が計画に反対していることを伝え、計画は実行されなかったという。

イスラエルのネタニヤフ首相は15日、米FOXニュースの番組で、暗殺計画に関する報道について質問を受けた際、「実際には存在しなかった会話に関する虚偽の報道があまりにも多く、それについて立ち入るつもりはない」と語った。ネタニヤフ氏の報道官はCNNに対し、トランプ氏がイスラエルの計画を拒否したとの報道は「偽り」だと述べた。

衝突が激化するなか、政権当局者は、イランとの核問題に関する交渉の継続に前向きな姿勢を明確にしており、不可能とも思われる状況にもかかわらず、平和的な解決策を導き出せることを期待している。

情報筋によれば、イスラエルは関与の水準を高める可能性について米国と協議した。イスラエル当局者は、その協議にはまだ「実際的な」詳細に関する議論は含まれていなかったと釘を刺した。

トランプ氏は中東情勢をさらに不安定にする可能性のある紛争の長期化を避けたいと考えているが、政権内には米国の軍事支援がイスラエルの目的をより早期に実現するのに役立つ可能性があると考える者もいるという。情報筋が明らかにした。

トランプ氏は15日、米ABCニュースで、「我々は関与していない。関与する可能性はある。しかし、現時点では関与していない」と語った。

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