イスラエルとイランの軍事衝突続く 死者イランで224人、イスラエルで14人に
イスラエルの住宅にミサイルが直撃
(CNN) イスラエルとイランの軍事衝突が15日から16日にかけても続いている。イスラエル軍のエヤル・ザミール参謀総長は、今後も一層作戦を強化すると宣言した。
イラン国営メディアによると、イランは15日深夜、ミサイルとドローン(無人機)で再びイスラエルを攻撃した。「トゥルー・プロミス3」と命名されたこの作戦では、イスラエルの住宅やインフラを狙って「数百発の弾道ミサイル」を発射したとイランのメフル通信は伝えている。
イラン軍はイスラエルの軍事施設や科学施設周辺の住民に警報を発して避難を呼びかけた。その数時間前にはイスラエル軍も、イランの兵器製造施設付近の住民に同様の避難勧告を出していた。
イスラエルはイラン西部と中部で地対地ミサイルを標的とする一連の攻撃を実施。イスラエル軍は15日、空軍がイランの首都テヘランの軍事目標を攻撃して破壊したと発表した。イラン外務次官は同日、テヘランの外務省の建物も攻撃され、数人が負傷したと述べた。これとは別に、イラン革命防衛隊諜報(ちょうほう)部門トップと次官が同日の攻撃によって死亡した。
イラン保健省によると、今回の衝突が始まって以来、イランでは少なくとも224人が死亡、1277人が病院へ搬送された。犠牲者の大部分は民間人だった。イスラエルでは少なくとも14人が死亡、380人が負傷している。
イスラエル当局者によると、同国北部の都市ハイファと南部のザブディエルの集落が15日、イランに相次いで攻撃された。
15日にはトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領をはじめ、世界複数カ国の首脳がイスラエルとイランの緊張緩和に向けた外交協議を呼びかけた。