カナダ首相、拳銃の売買を禁止する法案を発表

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拳銃の所有を凍結し、売買を禁止する法案を発表するカナダのトルドー首相/Blair Gable/Reuters

拳銃の所有を凍結し、売買を禁止する法案を発表するカナダのトルドー首相/Blair Gable/Reuters

(CNN) カナダのトルドー首相は30日、全国で拳銃の所有を凍結し、売買や譲渡、輸入を禁止する法案を発表した。

トルドー氏は記者会見で、銃市場がこれ以上拡大しないようストップをかけることになると説明した。

可決された場合は銃の密輸、密売に科される刑事罰が強化される。法案ではさらに、銃の弾倉に装てんできる弾丸が5発までに制限される。

同氏は「銃犯罪は複雑な問題だが、最終的な数式は極めて単純だ。地域社会に存在する銃が少ないほど、一人ひとりの市民は安全になる」と指摘。銃所有者のほとんどが法律を守り、安全に扱っているとしたうえで、「できるだけ短時間に大勢を殺害する目的で作られた銃器は、私たちに必要ない」と強調した。

トルドー氏は2019年の総選挙で、銃暴力の撲滅を目標のひとつに掲げた。20年には同国近代史上最悪の銃乱射事件を受け、殺傷能力の高い1500種類あまりの銃器を禁止していた。

首相府が30日に示した統計によると、09~20年に発生した銃関連犯罪のうち、59%で拳銃が使われた。国内で登録された銃の数は10~20年に71%増加し、約110万丁に達しているという。

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