エプスタイン元被告の共犯者、テキサス州の連邦刑務所へ移送 最低レベルの警備
(CNN) 性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告の共犯者で、フロリダ州で禁錮20年の刑期を務めていたギレーヌ・マクスウェル受刑者が、警備レベルの低いテキサス州の連邦刑務所へ移送されたことが分かった。
米連邦刑務所局のマーフィー報道官はCNNへ寄せた声明で、「マクスウェル受刑者がテキサス州ブライアンの連邦刑務所キャンプで連邦刑務所局の管理下にあることを確認した」と明らかにした。
性犯罪で有罪となった受刑者は公共の安全に対するリスクが高すぎると見なされる場合がほとんどで、マクスウェル受刑者のように最低レベルの警備の刑務所へ移送されるケースは比較的珍しい。
マクスウェル受刑者はエプスタイン元被告と共謀の上、未成年少女を養成して性的虐待を行う長年の計画を実行したとして、2022年に有罪評決を受けた。有罪評決に不服を申し立てており、申し立て先には最高裁も含まれる。
今回の移送の1週間前、マクスウェル受刑者はフロリダ州タラハシーの連邦検察事務所でブランチ司法副長官と非公開の面会を行っていた。面会の詳細は公表されていないが、弁護士は「(マクスウェル受刑者は)ブランチ氏のすべての質問に誠実に答えた」としている。
マーフィー報道官はマクスウェル受刑者の移送の理由を説明しなかった。米司法省もCNNの質問に回答していない。
マクスウェル受刑者とエプスタイン元被告の訴追は、権力者たちが互いの犯罪の隠蔽(いんぺい)を図っていると信じる人々の間で注目を集めてきた。先月、司法省がエプスタイン元被告を巡る捜査や訴追の追加証拠を公開しなかったことで、再び注目が高まっている。
ブライアンにあるような最小警備の刑務所は、連邦刑務所の中で最も制限が緩く、低リスクで非暴力的、逃走の恐れが少ないと見なされた受刑者を収容する。受刑者を閉じ込めるフェンスはほとんど、あるいは全く存在せず、内部では比較的自由に移動できる。