カナダ、抗議デモ対応で緊急事態法を発動 制定後初めて

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アンバサダーブリッジ周辺で警備にあたる警官ら/JEFF KOWALSKY/AFP/Getty Images

アンバサダーブリッジ周辺で警備にあたる警官ら/JEFF KOWALSKY/AFP/Getty Images

(CNN) カナダの首都オタワなどで新型コロナウイルス関連の規制に抗議するデモが続いている問題で、トルドー首相は14日、緊急事態法を発動すると発表した。1988年制定の同法が実際に適用されるのは初めて。

トルドー氏はオタワでの記者会見で、国民の安全や雇用を守り、秩序を回復することが目的だと説明。適用の対象地域、範囲や時期は限定的になるとの見通しを示した。

緊急事態法を発動すれば軍を動員したり、市民の移動や集会の自由を一時的に制限したりすることも可能になるが、トルドー氏は「市民が合法的な抗議行動の権利を行使することは妨げない」と明言。軍要員の投入も予定していないと述べた。

同国ではワクチン接種義務に対するトラック運転手らの抗議行動を発端にデモが広がり、米国境の橋が封鎖されるなど混乱が続いている。

先週から封鎖されていた米国との主要ルート、アンバサダーブリッジは13日夜に再開された。

またオタワのある東部オンタリオ州のフォード首相は14日、コロナ関連の入院患者がこのまま減り続ければ、ワクチン接種証明の提示を義務付けた同州のルールを来月1日に解除すると表明した。

同州では一部イベントの収容人数制限も、早ければ17日に解除される見通し。ただしフォード氏によれば、再開計画を進めるための防護策として、マスク着用の義務付けは今しばらく継続する。

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