ウィキリークス創始者、スウェーデン検察が一部の訴追断念
(CNN) スウェーデンの検察は13日、英ロンドンのエクアドル大使館に身を寄せている告発サイト「ウィキリークス」創始者のジュリアン・アサンジュ容疑者について、性的暴行などの事件が今月で時効を迎えるため、訴追を断念すると発表した。
一方、強姦容疑についてはまだ時効にならないことから、捜査は2020年まで続ける可能性があるとした。
アサンジュ容疑者は13日の声明でスウェーデン検察の発表について、「ひどく失望した。こんなことは何も必要なかった。私は無実だ」と訴えた。
同容疑者はスウェーデン滞在中に女性に暴行したとして告訴され、スウェーデン当局の要請により英国で逮捕された。その後保釈され、米国への移送を恐れてエクアドルに亡命を申請。以後3年以上、エクアドル大使館から出られない状態になっている。大使館から出たところを英国の警察に見つかれば、スウェーデンに移送される可能性がある。
もしスウェーデンに移送されれば、いずれ米国に引き渡され、米政府の機密文書がウィキリークスで暴露された問題に関連して裁判にかけられる可能性がある。