米国の爆撃受けたイランの核施設、新たな衛星画像が示す作業の様子
(CNN) 約1週間前に米軍のステルス爆撃機B2による攻撃を受けたイラン・フォルドゥの核濃縮施設で引き続き作業が行われていることが分かった。マクサー・テクノロジーズが29日に撮影した衛星画像で明らかになった。
マクサーは「換気用の立坑とその付近で作業が続いていること、および先週のフォルドゥ燃料濃縮施設への空爆でできた穴の存在がわかった」と述べた。
画像には、「地下施設の上にある隆起に設けられた北側の立坑のすぐ隣に、掘削機と数人の作業員が配置されている。クレーンが立坑の入り口と穴のあたりで稼働しているような」様子が写っている。

画像を公開したマクサーは「換気用の立坑とその付近で作業が続いていること、および先週のフォルドゥ燃料濃縮施設への空爆でできた穴の存在がわかった」と述べた/Maxar Technologies
マクサーによると、隆起の下には複数の車両も確認されており、施設の出入り用に敷設された通路沿いに駐車されている。

隆起の下には複数の車両も確認されており、施設の出入り用に敷設された通路沿いに駐車されているのが分かる/Maxar Technologies
米軍のB2爆撃機は先月、フォルドゥとナタンズの核施設に十数発の大型貫通爆弾「バンカーバスター」を投下し、中部イスファハンの核施設には潜水艦から巡航ミサイル「トマホーク」を発射していた。
元核査察官で現在はワシントンの科学国際安全保障研究所(ISIS)の所長を務めるデービッド・オルブライト氏は、今回の画像について「大型貫通爆弾が立坑に侵入した2カ所でイランが活発に作業を行っている」ことを示していると述べた。
オルブライト氏は、「(この活動には)穴の埋め戻し、工学的被害評価が含まれる可能性がある。そしておそらく放射性物質の採取も行われるだろう。主立坑上部の穴は依然として開いている」と評価した。
オルブライト氏はX(旧ツイッター)に「イラン側が主要入口道路に爆発で生じたクレーター状の損傷をわずか数日前に迅速に修復したことを確認している。しかし、トンネルの入口を再開しようとする動きはまだ見られない」と投稿した。