長い歴史誇る「サンタ学校」に密着 米ミシガン州

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木製のおもちゃの作り方を学ぶサンタ・スクールの受講生ら=CAITIE MCCABE/MOTHER IMAGE

木製のおもちゃの作り方を学ぶサンタ・スクールの受講生ら=CAITIE MCCABE/MOTHER IMAGE

次に訪れたのはトム・バレント氏が経営するジェレース建設社の倉庫。薄暗い内部では、トレーラー車の周りに少人数のサンタが集まっていた。車上には木製のそりが乗っており、等身大のトナカイの模型9体が先導する格好になっている。手綱を引くサンタはかけ声をかけてやる気十分だが、なかにはひざが痛んでそりに乗るのがつらいというサンタも。隣の倉庫では、大勢のサンタが木でできたおもちゃの車の作り方を熱心に学習中だ。

外には米ゼネラルモーターズのスポーツ用多目的車(SUV)、「シボレー・トラックス」の真っ赤な車両が止められている。ナンバープレートにはもちろん「HOHOHO」の文字。さらに目を引くのが「サンタとその奥さん、夫婦そろって雇えます」という広告だ。サンタの車にこうした広告を載せるのは珍しいことではない。サンタたちは男女ともに、名刺やソーシャルメディアのアカウントを持ち、小売り大手のウォルマートやディズニーランドなどあらゆる場所で働いている。

こうなると、真のクリスマスの精神を体現するということと生活のために稼ぐ必要性とをどうやって両立させているのか疑問がわく。カナダ・オンタリオのサンタ・ファミリー社で働くピーター・ボクソール・ジュニア氏の答えは、「バランスを取る」というもの。ボクソール氏は父親とともにシーズン中、サンタとしてショッピングモールやパーティー会場で働いている。姉妹がサンタの奥さん役で、ガールフレンドが小妖精役だ。

サンタ・ファミリー社のウェブサイトには、ボクソール氏の一家が提供するサービスの一覧が記載されている。自宅へ来てもらうサービスの料金は100~150カナダドル(約8950円~1万3400円)。クリスマスイブにサンタが家を訪れ、子どもたちが遠くから見守るなかツリーの下にプレゼントを置く「スニーク・ア・ピーク」のコースは500カナダドルで予約可能だ。

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