暑さ一転、異例のひょう嵐 道路も車も氷雪に埋まる メキシコ

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(CNN) 蒸し暑い天気が続いていたメキシコ中部ハリスコ州のグアダラハラが、先の週末にかけて一転、ひょう嵐の異常気象に見舞われた。

所によっては6月30日朝までに90センチを超すひょうが降り積もり、道路が通行できなくなったり車や建物の入り口などが埋まったりする被害が続出。当局も住民も氷雪を除去する作業に追われている。

ハリスコ州のエンリケ・アルファロ知事は、氷雪に覆われた道路や車両の写真をツイッターに投稿し、「1メートルを超すひょう。気候変動は存在するのだろうか」とコメントした。

ハリスコ州政府はメキシコ軍やグアダラハラ市などと連携して道路に積もったひょうを除去する作業を進めるとともに、自宅が被害に遭った市民を支援すると表明した。

30日午後の時点で死傷者が出たという報告はないとしている。

CNNの気象専門家マイケル・ガイ氏によると、低気圧が米南部からメキシコ方面にかけて張り出し、気団を隔てる地域でひょう嵐が発達した。

グアダラハラは標高約1500メートルの高地にあり、通常は温暖な気候が続く。6月~9月にかけては雨が多く、天候が荒れることもないわけではない。

しかし今回は、「大気の状態と地理的な要因が組み合わせって、異常なひょう嵐が発生した」とガイ氏は解説している。

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