ガザ停戦交渉、協議は難航 イスラエルとハマスの隔たり依然として大きく
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘の停止と人質の解放をめぐる交渉は、カタール首都ドーハで継続しているものの、イスラエルとイスラム組織ハマスとの間の隔たりは依然大きく、協議は難航している。
トランプ米政権のウィトコフ中東担当特使は13日、米ニュージャージー州で開かれたクラブワールドカップ(CWC)の試合に合わせ、カタール当局者と会談すると明らかにし、ガザ停戦の可能性に希望を持っていると語った。
イスラエルの情報筋によれば、未解決の問題は、停戦の発効後、イスラエル軍がガザのどこに再配備されるかだ。最新の提案では、停戦発効初日にガザ北部の一部地域から、7日目にガザ南部の一部地域からイスラエル軍が撤収することになっている。詳細な地図はイスラエルとハマスとの交渉に委ねられており、これが主要な争点となっているとみられる。
ハマス幹部は12日、交渉は「行き詰まっている」と述べ、イスラエルが新たな条件を追加したと主張した。最新の条件は、ガザにおけるイスラエル軍の駐留に関する新たな配置図だという。
イスラエルのネタニヤフ首相は13日のビデオ声明で、イスラエルは米国の提案を受け入れたが、ハマスが拒否したと主張。人質の解放とハマスの壊滅という戦争目標を譲らない姿勢を示した。
被害者団体「人質・行方不明者家族フォーラム」は13日、ネタニヤフ氏が包括的合意は不可能だという「誤った印象」を与えているとし、「そうした合意を妨げる者は政治的延命のためにイスラエル国民に故意に背いている」と批判した。
イスラエルのテレビ局が11日に実施した世論調査では、人質全員の即時帰還と引き換えに戦闘を終結させる案を支持する回答が74%に達し、政府が推進する段階的合意を支持したのは8%にとどまった。