給水所にイスラエル軍が空爆、子ども6人含む10人死亡 ガザ
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区中部で13日、給水所がイスラエル軍の空爆を受け、水をくみに来ていた子ども6人を含む10人が死亡した。アウダ病院が発表した。停戦交渉が難航する中、現地では激しい軍事行動が続いている。
パレスチナ保健省は13日、過去24時間でガザの病院に運び込まれた遺体は139体に上ると明らかにした。がれきの下にも多数の遺体が取り残されているという。この数字は7月2日以降で最多。2023年10月7日以降の累計の死者は5万8026人となった。
イスラエル軍は、13日の空爆が「イスラム聖戦のテロリスト」を狙ったものだったが、弾薬が目標から数十メートル離れた地点に着弾したと認めた。現在調査を行っているという。
ガザ中部の交差点でも13日に空爆があり、少なくとも12人が死亡、40人以上が負傷した。シファ病院のムハンマド・アブサルミヤ院長が明らかにした。死者にはガザの著名な医師が含まれていた。
南部ラファ近郊では12日、米国が支援するガザ人道財団(GHF)の物資配給所近くで、住民が援助物資を求めていた際にイスラエル軍が発砲し、27人が死亡、多数が負傷した。保健省が発表した。
GHFは、同団体の施設およびその周辺で事件は起きていないと否定した。イスラエル軍も、イスラエル兵の銃撃による負傷者はいないと述べたが、調査は継続するとしている。
赤十字国際委員会(ICRC)は、同配給所近くの野戦病院で武器による負傷者132人を受け入れたと明らかにした。25人が到着時には死亡していたほか、6人が入院後に死亡したという。24年5月の開設以来、最多の死者で、ICRCは「この状況は容認できない」と述べた。