ロシア外相、金総書記と会談 北朝鮮がウクライナでの戦争への関与深める

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ロシアのラブロフ外相=6日、ブラジル・リオデジャネイロ/Mauro Pimentel/AFP/Getty Images/File

ロシアのラブロフ外相=6日、ブラジル・リオデジャネイロ/Mauro Pimentel/AFP/Getty Images/File

(CNN) ロシアのラブロフ外相は12日、北朝鮮東部の港湾都市・元山で、金正恩(キムジョンウン)総書記と会談した。北朝鮮はロシアとの関係を強めるなか、ウクライナでの戦争への関与を深めつつある。

ロシア外務省は同日、SNS「テレグラム」にラブロフ氏と金氏が写る写真を投稿した。ラブロフ氏は11日に北朝鮮入りし、3日間滞在する。

ロシア外務省によると、ラブロフ氏は12日、崔善姫(チェソンヒ)外相とも会談した。

ロシア国営タス通信が伝えた記者会見で、ラブロフ氏は「ウクライナ危機をめぐる情勢について意見交換した」と述べた、北朝鮮は、「特別軍事作戦」の全ての目的およびロシア指導部と軍の行動を支持すると表明したという。

ロシア外務省のザハロワ報道官は9日、ロシア国営タス通信に対し、ラブロフ氏が2回目の「戦略対話」の一環として北朝鮮を訪問すると明らかにしていた。北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)も同日、訪問は平壌外務省の招きによるものと報じた。

ウクライナ当局によれば、北朝鮮は追加で2万5000〜3万人の兵士を派遣する見通し。北朝鮮は昨年、ロシアに推計で1万1000人の兵士を派遣していた。ラブロフ氏の訪朝は、ロシアと北朝鮮にとって重要な時期にあたる。

米国のトランプ大統領は、ロシアのプーチン大統領が和平交渉で「でたらめ」を並べていると非難し、ウクライナへの支援強化を明言している。

激しい戦場での損耗を受けながらも、北朝鮮はウクライナでの戦争に関与を深めている。西側当局者によれば、これまでに北朝鮮兵約4000人がロシアで死亡または負傷した。

ロシア・クルスク州では、ウクライナ軍の撃退を北朝鮮兵が支援した。北朝鮮兵が塹壕(ざんごう)で生活し、ロシア兵とともに戦っている姿が報告されている。

CNNが入手した衛星画像には、北朝鮮とロシアの間を往来する輸送機や兵員輸送船が映っており、大規模な兵たん活動が進行中であることを示唆している。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「金正恩総書記」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]