イスラエルが攻撃したイランの「非稼働」核施設 衛星画像で被害状況が明らかに
(CNN) イスラエルによる攻撃を受けたイランのアラク原子力施設を捉えた衛星画像が公開された。画像では「稼働していない」重水炉を格納したドームに穴が開いた他、重水蒸留塔が破壊された様子が明らかになった。

イスラエルによる攻撃を受ける前のイランのアラク原子力施設/Maxar Technologies
当該の原子炉は、核兵器拡散防止に向けた国際社会からの圧力を受けた結果、完成には至っていない。
衛星画像の1枚はイスラエル軍による18日の攻撃を受ける前の同施設をクローズアップで写している。

イスラエルの攻撃後、重水炉を格納するドームに穴が開いたイランのアラク原子力施設/Maxar Technologies
これに対し19日の画像からは、原子炉の格納容器ドームの上部が破壊されているのが確認できる。

イスラエルによる攻撃前の重水製造工場/Maxar Technologies
アラク原子力施設の重水製造工場を捉えた別の衛星画像でも、18日には無事だった重水蒸留塔が翌19日の画像では攻撃によって破壊されているのが分かる。

攻撃を受けた後の重水製造工場。画像中央付近にあった重水蒸留塔が破壊されている/Maxar Technologies