ゲーム愛好家の「神のインフルエンサー」、9月に列聖式 ミレニアル世代で初
(CNN) ローマ教皇レオ14世は、10代で亡くなったゲーム愛好家のイタリア人、カルロ・アクティスさんの列聖式(福者を聖人に加える式典)を9月7日に行うと明らかにした。
アクティスさんは2006年、白血病のため15歳で死去した。アクティスさんは、カトリック教会で初めてミレニアル世代の聖人となる。列聖式はバチカンのサンピエトロ広場で行われ、若者を中心に数千人が参列するとみられる。
バチカン(ローマ教皇庁)は13日、枢機卿会議を経て、レオ14世がアクティスさんのほか、1925年に24歳で亡くなったピエル・ジョルジョ・フラッサーティさんも同日に列聖すると発表した。
アクティスさんの列聖式は当初4月27日に予定されていたが、フランシスコ教皇の死去を受け延期されていた。9月の式典は、米国出身であるレオ14世が教皇に就いて初の列聖式となる。
「神のインフルエンサー」と呼ばれるアクティスさんはゲーム好きで、ジーンズとスニーカー姿で描かれることが多い。同世代が親しみやすい姿で、カトリック教徒だけでなく幅広い若者の支持を集めている。最新の英国や米国の調査でも、Z世代の間でカトリックへの関心が高まっていることが示されている。
カトリック教会の列聖のプロセスでは通常、候補者が2回の奇跡を起こしたと認定される必要があり、それぞれの奇跡について綿密な検証が求められる。フランシスコ教皇は5月、アクティスさんの二つ目の奇跡を認定。この決定により、列聖への道筋がついた。