ガザの死者6万人超す、がれきの下にまだ数千人 犠牲者の大半は女性と子ども
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の保健省は29日、イスラム組織ハマスに対するイスラエルの戦闘が2023年10月に始まって以来、ガザで死亡したパレスチナ人が6万人を超えたと発表した。
同省によると、過去24時間だけで113人が死亡し、死者の総数は6万34人になった。
停戦交渉は先週、合意に至らないまま決裂し、近いうちに停戦が実現するという希望は薄れた。
イスラエルの援助物資搬入制限によって、飢餓の危機も深刻化している。
発端となった23年10月7日のハマスによるイスラエル襲撃では約1200人が死亡し、約250人が人質となった。
死傷者数に関するガザ当局の発表では、民間人とハマス戦闘員を区別していない。しかし保健省や国連によれば、死者の大多数を女性と子どもが占める。まだ数千人ががれきの下敷きになっていると思われ、実際の犠牲者ははるかに多い可能性がある。
ガザの戦闘で相当数の民間人が死亡したことはイスラエルも認めている。しかし、ハマス支配下にある保健省の数字には誇張があり、ハマスは民間人に紛れ込んで「人間の盾」として民間人を利用していると主張している。