ガザ「飢饉の最悪のシナリオ」が進行中 国連食料安全保障機関が緊急対応求める

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温かい食事を受け取ろうとするパレスチナの主に子どもたち=22日、ガザ地区南部ハンユニスのマワシ地区/AFP via Getty Images

温かい食事を受け取ろうとするパレスチナの主に子どもたち=22日、ガザ地区南部ハンユニスのマワシ地区/AFP via Getty Images

(CNN) 国連の総合的食料安全保障レベル分類(IPC)は、パレスチナ自治区ガザで深刻化している飢餓をめぐり「飢饉(ききん)の最悪のシナリオ」が進行していると指摘した。イスラエルに対してガザへの食料搬入を増やすよう求める国際社会の圧力は強まっている。

IPCが発表したアラートでは「紛争と避難が激しくなり、入手できる食料などの必需品やサービスは前例のない水準まで激減した」と述べ、「飢餓と栄養失調、疾病の蔓延(まんえん)による飢餓関連死の増加を物語る証拠が募っている」と言い添えた。

今回のアラートは「急激に悪化する人道状況に緊急に注目を集める」狙いで発出したとIPCは説明し、現時点で正式に飢饉と分類するには至っておらず、「最新の情報とデータに基づき、新たなIPC分類を遅滞なく行う」とした。

IPCによると、4月から7月中旬の間に急性栄養失調で治療を受けた子どもは2万人を超え、3000人以上は重度の栄養失調状態にあった。

最新データによると、ガザ地区はほとんどの地域で食料消費が飢饉のフェーズに到達し、ガザ市では急性栄養失調が飢饉のフェーズに到達しているとIPCは指摘。「妨げられない大規模な人命救助の人道対応」を実現するため、敵対行為の終結に向けて直ちに行動を起こすよう呼びかけた。

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