シベリアで大規模な森林火災、北京や朝鮮半島に煙到達の見通し ロシア

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ロシア極東のブリヤート共和国で急速に広まる山火事を捉えた衛星写真=13日/Gallo Images/Orbital Horizon/Copernicus Sentinel Data 2025/Getty Images

ロシア極東のブリヤート共和国で急速に広まる山火事を捉えた衛星写真=13日/Gallo Images/Orbital Horizon/Copernicus Sentinel Data 2025/Getty Images

(CNN) ロシア極東のシベリア地域で大規模な森林火災が発生し、地元当局によると60万ヘクタール以上の範囲に延焼している。

ロシア国営タス通信によると、モンゴルと国境を隔てる東シベリアのザバイカリエ地方では、4月下旬から非常事態宣言が出されていた。

ロシア緊急事態省の14日の発表によると、現場では懸命の消火活動が続けられているものの、今も62万9000ヘクタールを超す森林で49件の火災が続いている。

ロシア林業庁の13日の発表によれば、今年に入って140万ヘクタール以上の土地で山火事の被害が出ている。これは米国とカナダで今年に入って山火事が発生した総面積の3倍にあたる。

火災の煙は数百キロの範囲に広がっており、欧州連合(EU)の気象情報機関コペルニクス気候変動サービスの予想では、この週末までに北京や朝鮮半島にまで煙が到達する見通し。

国営RIAノーボスチ通信によると、ロシアのブリヤート共和国は13日に非常事態を宣言し、森林への立ち入りを禁止した。

同共和国では3月中旬以来、174件の森林火災が発生。うち90%は人間の不注意が出火原因だったとされる。

ブリヤート共和国では13日現在で消防士530人以上が現場に出動し、22件の火災が続いている。

ロシアでは例年、5月ごろから山火事が発生しているが、今年は例年より早い3月中旬から発生が伝えられていた。

ロシアは気候変動の影響で乾燥や温暖化が進み、小さな火災が瞬く間に燃え広がりやすい状況になっている。

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