中国、台湾上空を通過するミサイルを初めて発射 ペロシ氏訪台に報復

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中国がミサイル発射の軍事演習、ペロシ氏訪台後

(CNN) 中国は4日、台湾上空を通過するミサイルを初めて発射したことを明らかにした。日本の島しょ付近には飛翔(ひしょう)体5発が落下し、日本の指導者は中国政府に抗議を申し入れた。

アジアを歴訪中のペロシ米下院議長は5日午前、岸田文雄首相と台湾海峡に焦点を当てた会談を行った。台湾海峡では中国がペロシ氏の今週の台湾訪問に抗議し、空と海の演習を実施している。

中国は1990年代の台湾海峡危機の際をはじめ、以前にも台湾周辺の海域に向けてミサイルを発射したことがある。

だが、ミサイルが台湾上空を飛行したことは重大なエスカレーションであり、米当局者は中国がさらなる行動に出る可能性を警告している。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー報道官は4日、「我々は中国がこうした措置を取ることを予測していた」と説明。「こうした行動が続くものと予想している。中国は今後数日、反応を続けるだろう」と述べた。

米国の空母はさらに数日間、「状況を監視」するため台湾周辺にとどまるという。

東京で記者会見したペロシ氏は5日、中国は「台湾を孤立」させようとしていると批判し、世界保健機関(WHO)のような国際機関からの台湾の排除に言及した。今回の訪台については、現状の変更ではなく現状の維持が目的だったと説明した。

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