仏エッフェル塔、酷暑で観光客の入場を禁止 欧州各地で初夏の熱波

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エッフェル塔付近で日傘を差す観光客=6月30日/Ludovic Marin/AFP/Getty Images

エッフェル塔付近で日傘を差す観光客=6月30日/Ludovic Marin/AFP/Getty Images

(CNN) フランスの16の地域で1日、最高レベルの熱波警報が発令された。対象にはパリのあるイル・ド・フランスも含まれる。エッフェル塔の頂上は1日と2日に観光客の立ち入りが禁止され、職員は訪れる予定の人々に猛暑対策を講じるよう呼びかけている。

地中海の海洋熱波が強力なヒートドームと相まって、欧州は猛烈な初夏の熱波に見舞われている。

地球温暖化に伴い、この現象は頻繁に発生している。近年の夏は、地中海の海洋熱波の影響が顕著になっており、海洋熱が陸上の気温を押し上げ、洪水や壊滅的な火災を助長している。

地中海では平均水温が最大9度上昇。最も深刻な水温上昇は、フランス南沖を含む地中海西部で発生している。

スペイン国立気象局(AEMET)によると、同国のエル・グラナドでは29日に気温が46度まで上昇し、6月の国内最高気温を記録した。先月はスペイン史上最も暑い6月となったという。

ミストで涼む人々=6月21日、スペイン・バレンシア/Michael Robinson Chávez/Getty Images
ミストで涼む人々=6月21日、スペイン・バレンシア/Michael Robinson Chávez/Getty Images

ポルトガルの気象局IPMAは、リスボンの東約130キロにあるモラ市で暫定気温46.6度が記録され、6月の国内最高気温を更新したと発表した。

英国も今夏2度目の熱波に見舞われ、30日には32度を上回った。エアコン付きの住宅が5%に満たない同国では、極めて過ごしにくい状況となっている。

人為的な気候変動により、熱波の頻度と激しさが増し、長期化する傾向にある。欧州は最も急速に温暖化が進んでいる大陸であり、その速度は世界の他の地域の2倍とされる。気候変動は海洋熱波の頻度と強度も高めている。

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