製鉄所から一部の市民が退避、予定時刻より大幅な遅れ マリウポリ

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ウクライナ・マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から一部市民が避難したことがわかった/Maxar Technologies/Reuters

ウクライナ・マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から一部市民が避難したことがわかった/Maxar Technologies/Reuters

(CNN) ウクライナ東南部マリウポリで30日、ロシア軍に包囲されたアゾフスターリ製鉄所から、一部の市民が退避した。同市を拠点とする元民兵組織の内務省軍「アゾフ連隊」の副司令官が、製鉄所内から報告した。

アゾフ連隊は製鉄所内に立てこもって抵抗を続けている。副司令官がSNS「テレグラム」に投稿したビデオメッセージによると、退避に向けた戦闘停止は現地時間の午前6時に予定されていたが、実際は同11時にずれ込んだ。

副司令官は「退避のための車列を午前6時から待っていたが、やって来たのは午後6時25分だった」と指摘した。

がれきの下から救出された女性や子ども20人を、待ち合わせ場所へ送り届けたという。副司令官は、退避グループが事前の合意通りにウクライナ管理下の南部ザポリージャへ行けることを願っていると語った。

副司令官はまた、アゾフ連隊ががれきの下から女性や子ども、高齢者らを救出する作業は続いているとして、「民間人が全員脱出するまで退避作戦が続くことを望む」とコメント。さらに、民間人のほか負傷兵も退避の対象とするよう求めた。

これに先立ち、ロシア国営タス通信も同日、市民の集団が製鉄所を出発したと伝えた。現地の記者は、13歳以下の子ども6人を含む計25人が連れ出されたと報告したが、CNNはこの内容を独自に確認していない。

製鉄所内には過去数週間に及ぶロシア軍の爆撃で負傷した数十人を含め、数百人が残っている模様。最新の衛星画像によると、敷地内にある建物の多くが破壊された。

4月27日夜には仮設の診療所が攻撃され、さらに多数の負傷者が出たとされる。

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