フランス人ジャーナリストがマリで誘拐か、動画で助け求める
政府報道官は5日の会見で、デュボワ氏の家族と連絡を取り、マリ当局とも連携していると説明。ただ誘拐の実行犯は特定しなかった。
デュボワ氏はマリとサハラ砂漠以南のアフリカ地域を拠点に活動する特派員で、ニュース雑誌や新聞など複数の仏メディアに向けて定期的に報告を行っていた。
リベラシオン紙によると、最近はガオ地域でのイスラム教過激派の武装組織に関する話題を伝えていたという。
国際NGO「国境なき記者団(RSF)」はフランス当局に対し、あらゆる権限を行使してデュボワ氏を解放するよう要求。非営利組織(NPO)「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」も、デュボワ氏の安全に懸念を示しつつ、マリとフランスの当局による徹底調査を強く求めた。
昨年10月には、2016年にガオ近郊で誘拐されたフランス出身の援助活動家の女性が解放されていた。
フランス政府はこれまで、人質のためにイスラム教徒のグループに身代金を支払うことはないと再三明言している。