大規模墓地を掘り起こしへ、内戦戦没者3万3000人眠る スペイン

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マドリード郊外にある大規模な慰霊施設「戦没者の谷」/Shutterstock

マドリード郊外にある大規模な慰霊施設「戦没者の谷」/Shutterstock

(CNN) スペインのサンチェス首相は14日までに、首都マドリード郊外にある大規模な墓地の掘り起こしに向けた手続きを開始した。この墓地には1936~39年のスペイン内戦で命を落とした3万3000人以上の遺体が眠っている。

12日に発表された政府の声明によると、当局は「戦没者の谷」と呼ばれる当該の慰霊施設から遺体の掘り起こしを始める許可をすでに申請している。この墓地はかつてスペインで独裁政権を築いたフランコ総統により建設された。

遺体は現地の教会堂の地下聖堂に埋葬されているが、一部については遺族が所有権を主張しているという。

計画に絡む建設作業では、作業員が安全に内部に入り、遺体を移動できるようになる見通し。

許可の申請に先立ち、政府は66万5000ユーロ(約8660万円)の予算を計画に投じることを3月30日に承認していた。

スペイン内戦の戦没者3万3000人超の遺体は、1959年以降、全国各地からこの「戦没者の谷」へ運ばれたと考えられている。以後、遺体を納めた地下聖堂は一度も開けられていないと政府は説明する。

当局が地下聖堂の構造分析を2017~19年にかけて行った結果、内部への入り口とみられる箇所を発見できたという。

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